《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

(だけど洸さんは干からび
ちゃわないで、新しい道に
踏み出した。

そういうことなんだね……)



胸がチクッと針で刺された
ような、かすかな痛みを
感じながら、あたしは次の
ページをめくる。



《それでは最後に、洸さんの
モデルを続けていくうえ
でのポリシーを教えて下さい》



《そうだな。

モデル業に限ってじゃ
ないけど、とにかく自分の
可能性を信じるってこと。

これは無理だとか自分には
できないとか、そういう
決めつけ、オレは大嫌いなんだ。

自分が決めつけたら、もう
それ以上は何も生まれない
だろ? だから》


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