《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

《アハハ。
まぁ、そういうことかな》




「………………」



――なんかちょっと……意外。



洸さんの性格だったら、
『オレみたいなイケメンは
モデルのような華やかな
仕事がふさわしい』
くらいのこと考えて、
今の立場にいるのかと思った。


けど、そうじゃなかったんだ。



それにもっと意外だった
のは――洸さんでも、大きな
失敗した経験があるってこと。


そしてその失敗にへこんで、
“腐って”た……?



(腐って、か。……あたしも
そうかも)



同じように例えるなら、
あたしはもう腐り切って、
干からびちゃってるって
言った方がいいかな?


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