《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

無意識のうちに声に出して
呟きつつ、ゆっくりと
雑誌のページをめくり始めた。



山ほどある雑誌の洸さんが
載ってるページだけを、
順番に見ていく。



中にはインタビューが掲載
されてるのもあったから、
それは一言一句、丁寧に
目を通した。



「うわ……。すっごい、
自信家発言……」



“将来のビジョンは?”とか
“今後したい仕事は?”とか
聞かれてる記事を見てると、
洸さんのキャラが伝わってくる。



――これでハッキリわかった。



初めて会った時は優しそう
だなって思ったけど、
きっとあれは外面だ。


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