《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「お前は変わる。

たしかに今のままのお前
にはモデルなんて到底
務まらないが、きっと
磨けば、一気に輝きを増す。

オレにはそれがわかるから、
お前を選んだんだよ」



「な……に、言って……」



変わる? あたしが?



―――そんなこと、
あるわけないよ。



「か、買いかぶりです。

あたしには無理です……!」



とっさに訴えると、洸さんは
いきなり眉間にシワを寄せて、
あたしの頭をコツンと拳で
叩いた。



「きゃっ……!」



「無理、無理って連呼するな。

なんでお前はそればっかり
なんだ?
まだやってもいないのに、
どうして決めつける?」


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