《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

さりげなくまたきついことを
言いながら、洸さんは
まっすぐにあたしを見た。



硬直してるあたしを、
上から下までジーッと目で
たどって、



「石ころも磨けば光る。

お前の素材も、活かしようだ」



「は………?」



どういうこと?


本当に、この人はあたしを
けなしてるのか褒めてるのか
サッパリわからない……。



「おいおい洸、なんて言い方だ。

それじゃちっとも、お前が
仁科さんを選んだ理由の
説明になってないじゃないか」



さすがに黙ってられないと
思ったのか、瀬戸さんが
そう言って話に入ってくる。


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