《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「卒業して数年後、オレは
あるきっかけでモデルを
目指すようになり、翌年に
デビューした。

お前に気づいたのはその後だ。

あのスタジオに移動する時、
弁当屋の前を通るんだよ。

―――ビックリした。

お前が、あの時のまま
だったから」



「………あたし…………」



――そういうことだったんだ。



洸さんが前からあたしを
知ってるって言ってたのが、
まさかそんなに昔からだとは
思ってなかった。



でも実はあたしの知らない
ところで、洸さんはずっと
あたしを見て……

そして、案じてくれてた――…。


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