(洸さんも、変わった。
そういうこと……?)
「水瀬が女に軽くて遊んで
ばっかりなのも知ってた。
面倒だから忠告したことも
なかったけど、内心では
軽蔑してたな。
そんなある日、水瀬に紹介
されて、お前に会ったんだ」
「……………!」
――あたしも、思い出してた。
“彼”に最初に会ったのは
図書室だ。
昼食後にあたしが本を返すのに
先輩につき合ってもらった時、
そこで彼が本を読んでて……。
「今度はタチが悪いなって
即思ったよ。
お前、いかにも純情そうで
本気でアイツのこと好き
なのが見てわかったからな。
相手も軽い女ならまだいい
けど、なんでこんなのにまで
手を出すかって、ほとほと
呆れた」
_
そういうこと……?)
「水瀬が女に軽くて遊んで
ばっかりなのも知ってた。
面倒だから忠告したことも
なかったけど、内心では
軽蔑してたな。
そんなある日、水瀬に紹介
されて、お前に会ったんだ」
「……………!」
――あたしも、思い出してた。
“彼”に最初に会ったのは
図書室だ。
昼食後にあたしが本を返すのに
先輩につき合ってもらった時、
そこで彼が本を読んでて……。
「今度はタチが悪いなって
即思ったよ。
お前、いかにも純情そうで
本気でアイツのこと好き
なのが見てわかったからな。
相手も軽い女ならまだいい
けど、なんでこんなのにまで
手を出すかって、ほとほと
呆れた」
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