《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「だって、スタッフさん
からも事務所からも、連絡
来なかったし……」



「そんなことか。

それは、オレが直接怒鳴りに
行くから別にいいと言ったんだ」



「え――――…!?」



洸さんが?

そ、それじゃあ、あたしは――。



「クビになんかなってない。

昨日のことがあって、出て
こない理由もみんなわかってる。

とりあえず今日だけは、
大目に見てくれるそうだ」



(………………!)



なぜかヘナヘナと体の力が
抜けて、あたしはその場に
ズルズルと座り込んでしまった。



嬉しいのか、困ってるのか……

いろんな感情がごちゃ混ぜで、
自分でもよくわからない。


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