《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「――行きません。

っていうか、もうあたしに
声かけないで下さい」



「えっ、どうしてだよ?

また昔みたいに遊んだり
したいじゃん。

そうだ、ケータイ教えて――」



「おっ、教えませんっ。

あたしもう、先輩と仲良く
する気はないですからっ」



怒りと悲しみで胸が
張り裂けそうだった。



こんな人を一瞬でも好き
だったあたしは、本当にバカだ。



でももうあたしは、そんな
バカな女じゃないんだから
――…。



「……つっめたいなー。

もしかして、まだ昔のこと
根に持ってんの?」


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