(洸さんに会って、やっと ここまで変われたのに。 どうして今さら、水瀬先輩と 会っちゃうの……) 暗鬱とした気分のまま、 翌日もあたしは同じ会場にいた。 正直嫌だけど、来ないわけに いかない。 本番を控えて、練習は毎日ある。 それどころか、明後日は いよいよ衣装もつけての リハーサルだ。 (もう会わなければいいのに) そう願ってたけど、それは 天には届かなかった。 ……休憩時間になると、 水瀬先輩が楽屋を訪ねて きたんだ。 「な、なんですか? あたしもう、特に先輩と 話とか……」 _