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「そろそろ次のステップに
進むか。

――ステージに立つぞ、千夜子」



唐突に洸さんがそう言ったのは、
あの遊園地での夜から半月ほど。

そして洸さんのもとに来て
からは、三ヶ月ほどたった
ある日のことだった。



「えっ? ステージ――!?

そ、それってまさか……」



「あぁ。

デビューするってことだ」



「……………っ!!」



メイクもヘアスタイリングも、
だいぶ詳しくなった。



姿勢はすごくよくなって、
腹筋もついて、エミルさんには
『いい体』って言って
もらえるまでになった。


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