《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

この間はあたしのミスを
許してくれて、フォロー
までしてくれて、優しい
人だと思ったのに――

なんか今日はものすごく
尊大で、言ってることも
超自己中だ。



「オイッ、何を黙り込んでる。

オレの話が聞けないって
いうのか――」



いよいよヒロムさんの声が
イラ立ちを増してきたのを
察して、あたしはとっさに
答えてた。



「……も、もうあと45分
したら、終わるんです。

その後また別のバイトが
あるけど、1時間くらい
なら、時間あるんで……」



「―――?

なんだ? まさかオレに
待ってろっていうのか?」


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