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「……なんかあった? 
千夜ちゃん」



璃子さんの声に、ピクッと
体を震わせる。




短いお昼休憩の時だった。



朝からずっと一緒だったけど、
みんなあまり深くは
聞かないでいてくれた。

風邪気味でしんどいって嘘を
ついたせいもあるだろうけど。



でも、何かおかしいって
みんな気づいてたんだろう。


特に璃子さんは同じ女だから
敏感に察したのかもしれない。


――あたしの様子が
おかしいのは、体調不良の
せいなんかじゃないってことに。


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