《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

『あたし以外の、どうでもいい
女を探してただけなのよ』


聖恋さんはそう言って――
本当に楽しそうに、
アハハと笑った。



「―――わかった? 
これが、本当の理由。

洸が言ったことなんて、
全部うまくあなたを乗せる
ための出まかせよ」



「う……そ………」



出まかせ?

あたしをうまく乗せるため?



(嘘……嘘よ、そんなの……!!)



信じない。信じたくない。



あたしは今までずっと、
洸さんを信じてやってきた。



今も、彼が信じろって
言ってくれたあたし自身と
洸さんを信じてる。


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