《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

あたしにしたら、
信じられない反撃。



でもそれはやはり聖恋さんの
神経も逆なでしたみたいで、
彼女はキッと眉を吊り上げると、



「調子乗らないで!

洸が何を言ったか知らない
けど、あなたみたいな子に
務まるわけないでしょ!?」



車の中なのをいいことに、
遠慮なく声を荒らげた。




この人――第一印象どおり、
やっぱりかなり強気で、
プライドも高い人なんだ。



彼女から伝わってくる感情は、
もはやライバル心という
よりは敵意に近い。



今まで、人からここまで
あからさまな敵意を向け
られたことのないあたしは、
はっきり言って足がすくんだ。


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