《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

そんなあたしを刺すような
瞳で見て――聖恋さんは、
ハッと嘲るように笑った。



「ビックリしたわ。

あたしじゃ務まらないから
代わりを連れて来るとか言って、
誰を抜擢するのかと思ってたら。

まさか、まだデビューも
してないド素人だったなんてね」



「……………っ」



ズキンと胸が痛んだ。



それは事実だけど――でも
やっぱり、見下したような
言い方が、心を深くえぐる。



それに今は素人でも、本当に
一生懸命レッスンを続けてる。



それなのに、そんな言い方……。


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