《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

耳の錯覚だろうか?

……できれば、そう思いたい。



(バレてる……!?

どうして? 洸さんは、
まだクライアントにも
話してないって言ってた
のに――!)



特訓を続けてしかるべき
時が来たら、初めてクライ
アントにあたしの存在を
知らせる。


それまでは、外部に対しては
あたしはあくまでただの
付き人で通すって話だったのに。



(どういうこと? 

調べたって――…)



「洸とあなた、一度事務所の
養成スクールに一緒に
来たらしいじゃない。

実はね。あそこのスタッフに、
昔うちのチームだった子が
いるの。

それでわかったのよ」


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