《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「言ったでしょ。話があるの。

例の仕事の件で」



「え? れ、例の――…?」



そう言われても、パニックに
陥ってるあたしには彼女の
言わんとすることが理解
できない。



(例の仕事って何?

洸さんの仕事のこと……?)



必死に考えてたら、思考を
遮るように、聖恋さんが
ピシャリと、



「とぼけないで。

こっちはもう、ちゃんと
調べたのよ。

――あなたなんでしょ?

洸が推薦しようとしてる、
イメージキャラ候補って」



「え――――…!?」



背中をツーッと冷たい指で
撫でられた気分。


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