「えっ………!?」



――話? 

乗るって、その車に?



あたしは足の底から恐怖に
近い不安が立ちのぼって
くるのを感じる。



言葉も出せずに立ち
尽くしてたら、聖恋さんは
イラ立った声で、



「何してるのよ、早く。

人目につくでしょ!?」



「で、でも………」



状況もわからないのに、素直に
車になんて乗れるわけない。



どうしよう――逃げて
しまいたい。



無視して走り出そうかとも
思った。



でもそれを決意するより
早く、運転席のドアが開き、
中から男の人が降りてきた。


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