(え…………?)



泣き出しそうな気配なんて、
微塵もない。



「させてもらえるなら、
居残りしてもっと練習します。
家でももっと練習します。

お願いします、だから
レッスンは続けさせて下さい!」



(う、うそ――…)



「……本当にできんの?

アンタ夕方はバイトして、
夜中に踊ってるって言ってた
じゃない。

これ以上練習増やしたら、
寝る時間ないよ?」



「かまいません。大丈夫ですっ」



一秒たりとも迷うことなく、
即答するユカさん。



どうしてそこまで? と思った
時、先生もやっぱり同じ
質問をした。


_