――――やっぱり。



だから洸さんは、わざわざ
あたしをここまで連れて
来たんだ。


あたし自身に見せて、
気づかせるために。



「自信を持てって、言い
たいんですか――?」



聖恋さんのことを知って
から、あたしがすっかり
自信喪失しちゃってる
ことに、気づいてたから。



「それもある。

けど、それだけじゃない」



「え………?」



意味深な言葉に首をかしげる
あたし。



洸さんは一歩後ろに下がり、
壁に背中を預けた。



そして小さく息をついて、



「オレがお前に求めてるのは
何なのか。

それをちゃんと、理解しろ」


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