《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

「リョータッ、腰ブレてるっ!

この動きはウォーキングと
一緒だよっ。そんなヘニャ
ヘニャでどーすんの!?」



「―――ハイッ」



「ユカーッ! アンタは
まだ振り覚えてないのかっ!

一人遅れてるよ! 
やる気あんのっ!?」



「すみませんっ。もう一回
お願いしますっっ」



「はい曲変えるね! 次は――」




(………す、すさまじい……!)



ちょっと、この先生
怖すぎじゃないだろうか。

見てるだけなのに、こっちが
泣きたくなってきてるん
ですけど。



「あの、洸さん……。

ここの生徒達は、いつも
こんな厳しいレッスンを……?」


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