「ご、ごめんなさい……!」



今まで筋肉痛になるまで
運動したことなんてほとんど
ないから、よくわから
なかったんだ。

明日からは、ちゃんと
します……。



「――もういい。

お前の“ごめんなさい”は
聞き飽きた」



ため息と共にそう言って、
洸さんは体勢を変えた。



今度は腰の辺りに両の掌を
乗せ、圧迫するような感じの
マッサージをしてくれる。



(くすぐったい……。

でも、気持ちいい――…)



たしかにマッサージは
うまいのかもしれない。


_