(どうしよう……恥ずかしい
のと緊張で、頭おかしく
なりそう……)



ドクドク、ドクドク、って
鼓動がとんでもなくうるさい。


この音、洸さんにまで
聞こえてるんじゃないの
かな……。



「だいぶ張ってるな……。

お前、夜にちゃんと風呂で
揉んでるか?
エミルならそう教えてるだろ?」



ゆっくりとふくらはぎを
マッサージしながら、
洸さんが聞いてくる。



あたしは上擦った声で、



「言われましたけど……
帰ったらもう、すぐに
寝たくて……」



「やってないのか?

だからこんなことになるんだ、
このバカ」


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