「信じ……られません。

ホントに、夢みたい……」



「夢なわけあるか。
間違いなくお前だ、千夜子」



洸さんの手があたしの髪に
そっと触れる。



「言っただろ? お前は、
輝ける人間だって。

ちゃんと磨けば光る――
今のこれが、お前の本来の
姿なんだ」



「あたしの――本来の、
姿――?」



こんなにきらびやかで
かわいくて、お姫様
みたいな姿が?



ほんの数日前まで、ダサい
服にダサいカッコで、
お弁当屋とコンビニで
黙々とレジを打ってた
だけのあたしなのに?


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