「ったく、これだから
女のコは怖いんだよなー」



「女性なら誰でもという
わけでもないよ、リュージ。

これが、仁科さんの本質
ってことだ」



リュージさんと瀬戸さんも、
近くに立ってあたしを見てる。



みんなの視線を浴びて、
あたしは隠れちゃいたい
衝動にかられた。



だけどそんなあたしに
洸さんが告げたのは
真逆の要求で、



「立て、千夜子。

立って、自分で見てみろ」



そう言って、アゴで鏡の
方を示す。



璃子さんがすばやくケープを
脱がしてくれて、同じように
『さあ』と促された。


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