《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

それからあたしは、
リュージさんと一緒に
元いた隣の部屋に戻った。



部屋の中では洸さんと瀬戸
さんは奥の方にあるソファ
セットに座り、璃子さん
だけが鏡の前で何やら
色々と準備してる。



璃子さんはあたしを手招き
して呼び、椅子に座る
ように言った。



あれ……でも……?



「……これでいいんですか?」



さっきは鏡の方を向いてた
椅子が、今は180度向きを
変えてる。



これじゃあ美容室とは違って、
あたしは鏡に背中を向けて
座る状態。



「いいのいいの。

お楽しみは最後に
とっといた方がいいでしょ」


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