《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

リュージさんは笑顔で
迎えてくれたけど、あたしは
顔から火が出そうな心境。



(いいって、まさか。

あぁもう、不格好もいい
とこだよ)



途中からもう、恥ずかしくて
鏡も見れなかった。


けど、想像するだけで
羞恥心で失神できそうだ。



「それで……着替えて、
どうするんですか……?」



かすれ気味の声で尋ねると、
リュージさんはひざまづいて
あたしの服の手直しをしながら、



「もちろん、次は戻って
璃子の出番だ」



と、ニマッと笑う。



(やっぱり……)


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