走り終わった

健は息を切らせながら

戻ってきた

『おっ!健、お疲れ☆』

『健一君お疲れ様』

そんなたくさんの

声を浴びながら...

健が私に近づいてきた

『奈々〜見てたかぁ〜俺、一位だったぞ〜』

『...そっかぁ』

『お前ちゃんと応援してたか〜?』

『...してたよっ!』

『マジで〜☆そういえば、お前の声したかも〜』


私は応援なんか

してない

健は私の声を

聞き分けて

くれないんだね...