訳ありGIRLと暴走族BOY

翼「だって…ねぇ?」

いやいや

真面目に答えろよ

咲「それはただたんに面白かったからだよ」

『面白かった?』

さらに訳がわかりませーん

翼「そう。蓮にあんな風に接する人初めて見たからね♪」

『え?あたし普通に接しただけだよ?』

咲「柚華ちゃんの普通が僕らには普通じゃなかったんだよ」

あたしは普通に接しただけ

なのにそれが普通じゃない

じゃあなんなの?

純「お前は媚びも売らなければ恐れもしない」

『は?』

COOL純くんが話してくれたのは嬉しいんだけど…全く内容が理解できません。

純「普通の女は俺らの地位と顔を狙って媚びを売ってくる。」

『うん』

純「もしくは俺らが暴走族ってだけで恐れて近寄ってこない。冷ややかな目で見てきたりする」

『…』

純「そんな女…ばっかだった。」

純…。

『ぐすっ』

純「なんでお前が泣く?」

え?あたし泣いてたの?

『もうっ、無理に話さなくて、いいよっ。みんな悲しい顔して、るっ。』

みんなは気がついてる?

今の自分の顔を…。

すごく悲しい顔だよ

どれだけ辛いかなんて今のみんなの顔を見ればわかるよ

純「無理じゃない。」

蓮「そうやって俺らの心配をして涙を流してくれる奴なんていなかった。」

『蓮…』

咲「僕らに明るく接してくれる奴もいなかった。」

『咲夜…』