「だから二股なんてしちゃだめだって言ったじゃん。あたしを見てたらわかったでしょ~?…ななはその中学生の子と、これからつき合ってくの?」



「……晃樹くんのことは好きなんだけど、裕也のことも好きだし…。でも、晃樹くんが裕也を忘れさせてくれるって言ってるんだ。裕也には怒られてふられたけど、晃樹くんはそれでも好きって言ってくれてるし…。」





どっちかなんて、どうやって決めればいかわからないよ…。






「最低っ!!!



かなたんが突然声を張り上げた。





「ななは晃樹くんって子に甘えすきなんだよ!!!二股されてたら、怒るに決まってんじゃん!!それとも怒った裕也君が悪いの!?どれだけ裕也君がななのこと大事にしてたか知ってる!?!?ななは全然反省してるように見えないよ…っ!!!」




かなたんはそう言うと、怒ってどこかへ行ってしまった。