「なんか…涙が…」
「鼻がつーんってしない???」
「なんだこの臭いは…」
「なんかここ濡れてるけど、こぼしたの誰ぇ~???超臭いんだけど…」
周りの人たちがざわめき出す。
「…すみませんっ…俺です…!!すぐ片付けるんで、ちょっと待っててください!!」
晃樹くんが立ち上がって言う。
「すぐ戻るから…」
そう言って、晃樹くんは外へ出て行った。
「なんだアイツ!?!?」
「映画代返せ!!!」
「いい迷惑~」
みんなが口々に晃樹くんのことを言う。
どうしよ…
私のせいなのに…
私が玉ねぎなんか持ってきたから…。
しばらくして、晃樹くんが帰ってきた。
晃樹くんは、コンビニで沢山の雑巾を買っていた。
「ぁ…晃樹くんごめん…。」
「全然いいよ!!!」
晃樹くんは笑顔で言い、雑巾で床をふく。
