「電話、友達から??」
「……うん…。あのさ、今から友達くるから晃樹くん帰って???」
「わかった。友達来たら帰るよ♪」
「今帰ってっ!!!!!」
「なんで…???」
「………いいから…っ!!!!」
私は、晃樹くんの背中を押す。
「あっ…ななちーん♪」
後ろから、裕也の声がした。
裕也は手をふりながらこっちに来る。
「友達…って…男????」
裕也に気づいた晃樹くんが、ムスッとした顔で言う。
「違う違う…とっとりあえず、詳しいことはまた連絡するから、バイバイ!!!」
晃樹くんにそう言うと、ムスッとした顔をして帰って行った。
「今の誰???」
後ろから裕也が言う。
「いっ…いとこ!!!そう、いとこ♪♪」
とっさの言い訳。
「ふ~ん。お前いとこいたんだ~。もめてた感じじゃん。大丈夫???」
「『映画僕も見る~』って聞かなくて…。そんなことより、早く映画見ましょっ♪映画っ♪」
私は、裕也に腕を組み映画館へ入った。
ふぅ~…案外二股も、
簡単なものじゃないわね…(汗;)
でも、私は上手く二股こなせてるけど☆
