「やっぱりー☆俺のこと知りません???俺の名前、"池上 晃樹(イケガミ コウキ)"です!!」



「……知らない。」



「…まじすか~??(笑)…俺、ななこ先輩と同じ中学の後輩っすよ???」




そう言われてみれば、私の中学と制服同じだ~。




「ほんとだ~ってゆーか、よく私のこと知ってたね☆」


「先輩みんなに"ブタゴリラ"って呼ばれてたから…結構有名でしたよ???」


「あ~そぉ~(汗;)」




そんなに有名だったのか…。



「でも、それだけじゃないっす!!!ななこ先輩、体育大会で高跳びめちゃくちゃ頑張ってて、俺それ見て感動したんです!!」



「………高跳び…???」



そういえば、体育大会で走るのとか苦手だから、みんなに迷惑かけないように高跳びだけやたら頑張って、点稼いだっけ…???




「あぁ~そんなこともあったね(笑)」


「それに、ななこ先輩すっごく可愛くなりましたねっ!!!!」


「えへへ~…☆」



「あの…俺ほんとに、ななこ先輩に憧れてたんです…っ!!!」


「あ…ありがと…♪」




「え~っと…その…いきなりだから、迷惑かもしれないけど……よかったら、連絡先教えてください!!!」




「いいよ。」



「……え???いいんですか!?!?」



「いいよ♪連絡先ぐらい」



「まじすか~♪♪♪」





晃樹くんは、無邪気な笑顔でよろこんでいた…。