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「おっはよー♪」



靴箱の所で、ゆきのんとばったり会った。


「ゆきのん、おはよ♪どうしたの??なんか嬉しそうだね♪」


「うふふーわかる???実はねぇ、来週彼氏と遊園地行く約束したのー♪」


「遊園地ー??いいなぁ~♪」


「でしょー??♪もう、リア充しまくりだよ~♪」



「…り…りあじゅ…う??」



りあじゅう……


りあじゅう…



……………




わかんないっ!!!!


くそっ!……


こればっかりは…わかりません!!!!





「…なにしてんの??…教室いくよ??」


「はいはーい♪」



2人で階段をのぼり、教室に入ると、かなたんはすでに来ていた。




「かなたんおはよ~♪」


「あ~っ♪2人とも待ってたんだよぉ~♪これ見て見て~♪」



かなたんはそう言うと、


小さな箱に入った、長い爪の形したプラスチックを見せてきた。



「昨日買ったんだぁ♪可愛いでしょ??」



「ほんとだぁ♪可愛いじゃん♪」


ゆきのんも、興味津々に見る。



「たしかにデザインは可愛いけど……こんなもん、どうすんの???」


「…どうするって…爪につけるに決まってんじゃん…(笑)」



「えぇーっ!?こんなプラスチックなんか、爪につけるのぉー!?!?」



「「…え……っ???」」




「………って…昔の彼氏によく言われたっけ…。」



私は、懐かしげな遠い目をした。




「まぢでぇ??その彼氏、女心わかってなーいっ!!!」


「だよね~(笑)」




爪にプラスチックをつけるのは、ギャルの常識なのか…あぶないあぶない(汗)