しかし…
それから里奈達のいじめは
徐々にエスカレートして…
カバゴリの教科書がなくなったり、体操着が汚されたり、カバゴリのメアドが黒板に大きく書かれていたりした。
カバゴリ以外のみんなは、里奈達の仕業だって気づいてるけど、
カバゴリだけは気づいていない。
私は、お昼休みにトイレへ行った。
(…あぁ~…なんかイライラする…生理前かな…???)
ジャー…
トイレの水を流し、扉を開けようとした時…
「つーかさぁ~あのカバこれからどうする???」
里奈達の声だ…
(裏では『カバ』って呼んでるんだ…)
「なーんか、最近あきちゃったよねぇ~…写メもたくさん撮ったしぃ~。」
「そうだよね~。合コン連れて行っても、男達がみんなカバ見た瞬間、帰っちゃったしね~(笑)」
「なのにカバ、うちらと友達ヅラしてくるから、恥ずかしいし~!!!!!」
「わざわざいじめてやってんのに、全然うちらの仕業って気づかないもんね~(笑)」
わざわざ…いじめてやってる????
「次はさ、も~~っとガツンと傷つくのした方がいいんじゃない????」
