ギャル★デビューですッ!!!【完】





「カバちゃーん」


    「カバちゃんっ」


       「カーバーちゃん♪」






あの日からカバゴリは、里奈のグループに引っ張りだこ…。






まるで…昔の…





「………………。」





そうよっ!!!



カバゴリは気づかないふりしてるんだ!!




私も、昔同じめにあった時、本当は少し感づいてた…



だけど…なんとなく認めたくなくって…自分が傷つくのが怖かった…。





きっと、カバゴリも…!!!!!!







「カバゴリ~…。」





私は、カバゴリが1人の時に、こっそり呼んだ。





「なぁに~???ななこりん、まゆちゃんのこと呼んだ~???」





いつの間にか、カバゴリの一人称が


まゆ→まゆちゃん


に変わっている(笑)






「あのさ…あんた本当は気づいてるんでしょ…???」



「何のこと~??まゆちゃん、これから里奈ぴょんの昼飯買いに行かなきゃなんないんだけどぉー???」





昼飯買いにって…今度はパシらされてるじゃん…。





「あんた…辛くないの???」



「………え…????」



「引き立て役にされたり…パシらされたり…。」



「……………。」



「『カバちゃん』って呼ばれたり…」←人の事言えない





「……そっか…。里奈ぴょん…まゆちゃんの引き立て役になっちゃうよね…。」



「違うって!!!カバゴリが、里奈の引き立て役なの!!」



「…………え……」






少しは…現実見なさいよ…。





「………ぷっ…ぷぷぷ…」



突然笑い出すカバゴリ。





「……な…なによ???」



「…ぷぷ…ぷぷぷ……やだぁ~もう~(笑)ななこりんの目って、ふ・し・あ・な」






~ふ・し・あ・な~


   ~ふ・し・あ・な~


     ~ふ・し・あ・な~






カバゴリの言葉が、頭の中を回る。






「……………私の目が、ふしあななら………あんたの目は、万華鏡(マンゲキョウ)よ!!!!どんだけ自分が綺麗に見えてんの!?!?」



「……ななこりん…そういうの僻みって言うんだよ…(笑)」






「…~~~っ!!!(怒)もういいっ!!!」






傷ついたって…知らないからっ!!!!