「なんて書いてんの???」



「…えぇ~…《新しい出会いに気をつけろ!!!》だってぇ~…新しい出会いって…」







「どけよ!!!カバゴリラ!!!!」





ドキッ!!!




(あ…"ブタゴリラ"じゃなくて、"カバゴリラ"か…びっくりした…)





声のがしはた方を見ると、超デブでいかにも"カバゴリラ"って顔した女の子がいた。



"カバゴリラ"は誰かに突き飛ばされたのか、地面にはいつくばって小銭を拾っていた。




「ななー???なにしてんのー??早く行くよ~???」



ゆきのん達が呼んでいる。




「……う…うん……。」




そうよね…


私はギャル、あの子はカバゴリラ





気にしちゃだめ…


かわいそうなんて思っちゃだめ…





かわいそうなんて…





だめっ!!!やっぱり放っておけない!!!!







「ゆきのん、かなたん!!!ちょっと急用思い出した!!!!」



「えぇ~なにそれ~」



「ごめん!!また連絡する!!!!」



「もぉ~じゃあ、またね~。」



「バイバーイ…」




………………………



2人が見えなくなったのを確認した。







「だ…大丈夫ですか????」




"カバゴリラ"の落とした小銭を一緒に拾ってあげた。