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「あ…あのね…やっぱり晃樹くんと付き合うことはできない…。」




学校に行く前に、晃樹くんを呼び出して、話をする。




「………え…っ???……なんで…????…………先輩……俺……」



「………ごめんね…。」



「先輩……裕也って人がいいの…??」



「…うん。こんなバカなことしといて、勝手だと思う…。でも…私がこの先"一緒に居たい"と思うのは…」



「嫌だ…嫌だよ先輩……なんであの人がいいの!?!?……俺…先輩に…二股されても怒らなかったよ???…先輩がどんなことしても、俺は怒ったりしないし、嫌いになったり絶対にしないよ!!!!!」



「……怒ってくれなきゃダメなの…。」



「…………え……っ???」



「晃樹くんは私がどんなことしても怒らなくて優しい…。だけど裕也は、私がダメなことしたらちゃんと怒ってくれる…。」



「………………。」



「私はちゃんと怒ってくれる人じゃなきゃダメみたい…。」



「………じゃあ俺も…っ。」



「それだけじゃない。例えば、クリスマス…一緒に過ごしたいのは裕也。バレンタイン…チョコをあげたいのは裕也で、誕生日祝ってあげたいのは裕也。これから知る色んな場所…一緒に居たいのは裕也…。」





「………そんな…っ」