誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―




――ふわふわする。

きらきらしてる…。


『なんだかな、…可愛いんだよね…。』


そこにいるのは誰…?

どうして顔を見せてくれないの…?


『クス…本気に、しちゃう…?初恋、かぁ…。』


お名前は?

どうして頭を撫でてくれるの?

どうしてそんなに優しいの――…



――――――――――…

―――…

――「ぅ、ん…っ」


朝、窓から漏れる光の眩しさで目を覚ました。

…ぁあ、昨日、私……

身体の気だるさを感じて、昨日のことを思い出す。

裕南と飲んで…裕南の旦那さんと会って…ラブラブやってて…


「ぃいな…私もラブラブしたい。」


掠れた私の声が室内に響く。

・・・ん?

あれ?

昨日、私、あれから…――