ヤバ…

泣きそ……ッ

溢れそうになった涙をこらえていると、


『別れて正解だよ、おねーさん。』

「…へ?」

『そんな最低な男がいたなんて。おねーさんは何も悪くないのに傷ついて。…ごめんね?気付いてあげられなくて。』

「っっ…!!」


新様がそんなに怒っているのは、私の元彼たちだった。

こんなこと、気付かなくたって謝ることじゃないのに…、

新様の優しさにどうしようもなく溺れた。


『こんな美味しい料理出されて嬉しくないなんて、人生損してるよ。絶対。』


どんどん好きになっていく。


『おかわりもしないんなんてイカれてるね、』


新様の言葉一つ一つが、


『――…やっぱり美味しい。』


私の脳にこびり付いて離れない。