『ん。…うん、美味いよ…!』
どんどん減っていく新様のシチュー。
そのペースに驚いていると、
『――おかわり!』
「…え…っ?」
目の前に、空っぽになった大皿が差し出された。
「…ぉかわり、ですか?」
『うん!もう美味すぎて…母さんより美味いよ、おねーさんのシチュー!』
「!!」
とびきりの笑顔と、嬉しすぎる言葉。
…もう、嬉しすぎて言葉が出ない。
こんなに美味しそうに私が作ったご飯を食べてもらったことなんてない。
おかわりだって…
嬉しすぎて感激過ぎて、お礼を言わなきゃならないのに、涙があふれた。
「…っっ」
『ぇえ!?なんでおねーさんが泣くの!?ぃ、嫌だった!?おかわり…』
「ちがっ…違うんですーーっ…」
『ぉ、おねーさん?』
おかわりされるのが嫌だなんて、聞いたことないよ…。
『ほら、おねーさんっ!涙拭いて!』
号泣していると、差し出された青のハンカチ。
新様の優しさに、また涙が溢れ出した。

