もうだいたい分かった。 あゆみんが勘違いしていること。 それもはもう、これしかない。 ――賢吾のことだ。 あの場には蒼もいなかったし、勘違いするのは無理ないんだ。 きっと…あゆみんは、俺と優梨子さんのことを、 “夫婦” そう思ってるんだ。 『来い。』 「えっ――」 だから、あんなに俺と話すのを避けようとしてたんだ。 でも、そうはさせない。 俺は、俺が好きなのは、 俺が夫婦になりたいって思ってるのは、 愛実 君なんだから