誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―




――「あゆみん、看護師だったんだね。」

『え、』

「びっくりした、とても。」

『………』


ナースステーションに近いロビーのソファに腰掛け、久しぶりにあゆみんと話す。

でも…

なんだかあゆみんがよそよそしい気がするのは…俺だけ?


「似合ってたよ、白衣の天使。」

『……///』


ぁあ、でも、そうでもなかったらしい。

俺の言葉に反応して、あゆみんが赤面してる。

照れてるんだな…

ちょー可愛いんですけど。

照れた顔も、笑顔も、あゆみんの俺に見せる表情は、すごく豊かで、俺もそれが嬉しく思える。

だって、いろんな顔を見せてくれるってことは、あゆみんは俺に心を開いてくれてるってことだろ?