俺の初恋の相手の名前は、水川 愛実。 通称・あゆみん。(俺が命名) 礼儀正しくて、笑顔がひまわりみたいで、いつの間にか姿を消してしまう女の子。 出会いは、大雨の夜。 彼女は一人、傘もささずに公園のブランコに座って泣いていた。 肩を震わせながら。 あんなに暗い中で、あんなにも淋しい空間の中で。 一人、神に見放された天使のように泣いていたんだ。 彼女に近づいて、自分の傘を傾ければ、力なく笑って無理してて。 そんな彼女を――…守りたいと思った。