誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―




『今帰っても遅いだけだし、外はもう物騒だよ。だったらここに泊まった方が良いって。』

「…で、でもー…、」


いきなり、付き合ってそうそう泊まりッて…どうなのでしょう…?

私の良心が、少しストップをかけていた。

確かに、帰るのは名残惜しい気がするのは、…している。

だけど。

私の良心が、なかなかゴーサインを出さないんだ。


『愛実。』

「っ、」

『俺が聞きたいのは愛実の本音だけなんだけど。愛実はどうしたいの?』


私?

私は…――


「っ…と、泊まりたい…!」

『フッ…そう、それで良いんだよ。』


私がちゃんと本音を言えば、新さんは優しく私を抱きしめてくれた。