「秀人くんー…もう遅いよ?寝た方が良いよ。」
『じゃあ抱っこして。』
「抱っこ?」
『うんっ』
突然泣きやんだ秀人くん。
抱っこくらい、良いけど…。
「おいで。」
『やった~!』
抱っこをすれば、私の肩にすりすりと頬をこする秀人くん。
秀人くんの癖だ。
『おねぇちゃんの匂いする~』
「やだ、恥ずかしいよ、秀人くん…///」
『愛実ねぇちゃんはここでなにしてたの?』
「んー?それはねー…、」
あ。
そうだった。
私、新様と話を…、
「ぁ、新様、ごめんなさ――」
『だれ?こいつ。』
「っ、秀人くんっ!年上の人には“こいつ”なんて使わないで?」
『…ごめんなさーい…、』
「すみません、」
『いや、いいんだ。』
ぁーあ、やっちゃった…。
新様、苦笑いになってるよー…(泣)

