俺は朝早くに病院を出た。 そして学校とは 違う方へ歩いていく。 目的地は決まってる。 「いってきま… お兄ちゃん!?」 「ひかり、おはよう」 目をこれでもかってほど 見開いて、俺を見るひかり。 「おにっ、おにい…」 ひかりの目に涙が。 「ごめんな、ひかり。 こっち来て??」 俺は手招きをした。 ひかりは急いで 玄関から出てきた。 俺は両腕を広げた。 ひかりがそのなかに ぼすんっと入った。