「うん。
黒猫が特に好きっ」


ひかりは
ベッドに置いてある
黒猫のぬいぐるみを
俺になげた。


「にゃーっ」


「お兄ちゃんおかしいよ」


ひかりが笑うと思って
がらでもないこと
やったのにね。


「今時の子は冷たいねぇ」


「おじいちゃん、
時代は進むんだよ」


なんちゅー会話。


ほんとに付き合ってるのか。


「お兄ちゃん、
今からね
話さなきゃいけないことが
あるんだ」


ひかりは微笑んだ。


「ん??」


俺は微笑み返した。