「元気だったか??」
「うん。あのあとは
院長さんが里親を探してくれて
優しいお義母さんに
育ててもらったの」
ひかりは
りんごをむいてくれた。
「そっかぁ。よかった」
俺はりんごを
一口食べた。
「あ、そうだ。
お兄ちゃんね、
来週から高校来るでしょ??」
ひかりは
かばんをごそごそと
あさった。
「…は??」
俺の頭に?マークが。
「はい、これ書いといてって
先生が言ってたよ」
俺はいろんな意味で
頭が混乱した。
「俺、高校行っていいの??」
「院長からも許可出てたよ」
ひかりは笑った。
「うん。
なんでひかりがそれを??」
「同じクラスだからだよっ」
ひかりはからかうような目で
俺を見た。
「……!?!?」